KIZUNA合同会社
生成AI

AI画像生成のプロンプト、場面で変わる指示は絵ごとの行に書く

2026年11月4日 KIZUNA合同会社
この記事の要点
  1. AIで作った画像は店の様子として見られます。店に無いものが写ればお客さんの期待とずれ、指示の一行がまずいと全部の絵を作り直す手間が出ます。
  2. プロンプトは、全部の絵に効く画風の段と、絵ごとに何を描き何を描かないかの段に分けます。人の有無のような場面で変わることは、絵ごとの段に書きます。
  3. 作った絵は、出す前にもう一度AIに渡して、絵ごとの指示と照らさせます。崩れが何枚も出たら、まず全部に効く段を疑います。

プロンプトとは、ChatGPT や Gemini などのAIに渡す指示の文のことです。画像を作るときは、画風や色のように全部の絵に効く部分と、その絵に何を描くかの部分が、一つの文の中に混ざりがちです。

なぜ、AIで作る画像の指示を気にするのか

AIで作った画像は、店の顔として外に出ます。インスタグラムの投稿、チラシ、Googleビジネスプロフィール(Google マップに出る店の情報)。見た人は、その絵を見て店の様子を思い描き、来るかどうかを決めます。

Google は、ビジネスプロフィールに載せる写真について「大幅な加工や過度のフィルタや AI の使用は避けてください」と書き、「雰囲気をありのままに伝える画像」を選ぶよう求めています。景品表示法では、商品やサービスの内容を、実際のものよりも著しく優良であると一般消費者に示す表示を「優良誤認表示」として禁じています。絵の中に、店に無いものや、実際より立派な料理が紛れこむと、来たお客さんが「思っていたのと違う」と感じます。行き過ぎれば表示の問題にもなりえます。

もう一つは手間です。画像をまとめて何枚も作ると、指示のどこか一行の書き方がまずいだけで、全部の絵に同じ崩れが出ます。一枚ずつ作り直していると、夕方の時間がまるごと消えます。

プロンプトは「全部に効く行」と「その絵だけの行」に分けて書く

結論から書きます。何枚かまとめて作るときは、プロンプト(AIへの指示の文)を二つの段に分けます。上の段は全部の絵に共通する画風や色。下の段は、絵ごとに何を描き、何を描かないか。人や年齢、物の有無のような「場面によって変わること」は、必ず下の段に書きます。

Gemini のヘルプも、どのようなスタイルの画像にしたいかを説明し、期待する画像を詳しく視覚的に説明するよう勧めています。上の段がスタイル、下の段が一枚ごとの中身、と分けると、この二つがそのまま収まります。

上の段全部の絵に効く

  • 画風(写真風・水彩・イラストなど)
  • 色の基調、明るさ
  • 文字を入れるか入れないか

下の段その絵だけに効く

  • 描くもの(入口の花、施術台、料理)
  • 人を入れるか。入れるなら、どんな人か
  • 描いてはいけないもの

美容室が冬のお知らせ用に絵を作るなら、ChatGPT や Gemini に次のように頼めます。

  1. 上【全部の絵に共通】やわらかい水彩画のタッチ。白と薄い緑を基調に、明るい昼の光。文字は入れない。
  2. A【絵A】店の入口に飾った冬の花と小さなリース。人は描かない。
  3. B【絵B】鏡の前の空いた椅子と、整えたタオル。人は描かない。
  4. C【絵C】髪を乾かしてもらっている女性の後ろ姿。顔は見せない。
  5. 終上の段を守ったまま、絵A・絵B・絵Cをそれぞれ作成して。

「人は描かない」を、人のいない絵の行にわざわざ書くのが要です。上の段に人のことを書くと、人のいない場面にまで人が出てきます。

KIZUNA の仕組みで実際に起きたこと

KIZUNA では、解説動画に使う絵を、画像を作るAIでまとめて作る仕組みを動かしています。一本の動画に要る絵は何十枚もあり、画風の指示は全部の絵に同じものを渡す作りです。

あるとき、画風の指示の中に「年配の人は白髪で」という一行がありました。年配の人が出る場面のために書いた行です。ところが実際に仕上がった絵を並べて見ると、人が一人も出ないはずの場面にまで、白髪の年配の人が描かれていました。全体のかなりの割合です。AIは、上の段に書かれたことを「どの絵にも当てはめる決まり」として読んでいました。

直したのは一枚ずつではありません。画風の指示からその一行を消して、まとめて作り直しました。あわせて、場面によって変わる言葉が画風の指示に入っていたら、作る前に止める検査を仕組みに入れています。次からは、人が気づく前に機械が止めます。

崩れた絵が何枚も出たら、まず「全部に効く段」を疑うのが早道です。一枚ずつ直すと、同じ崩れが次の回にもまた出ます。

出す前に、作った絵をAIに見せて照らし合わせる

自分の目で全部を見るのは、枚数が増えるほど抜けます。作った絵を、もう一度AIに渡して、下の段の指示と合っているかを確かめさせると、見落としが減ります。Gemini も Claude も、画像を受け取って中身を読めます(Claude のヘルプには、受け付ける画像の形式として JPEG・PNG・GIF・WebP が並んでいます)。

頼み方は、次のようにします。

合わない絵が出たら、その絵を作り直す前に、上の段に原因になる言葉が無いかを見ます。Gemini で作った絵なら、ライブラリから絵を選んで「チャット」を押し、「人を消して」のように直す指示を足すこともできます。

Google の AI で作った画像や手を入れた画像には、SynthID という目に見えない透かしが埋め込まれます。見た目では分かりませんが、AIで作った絵だと後から確かめられる作りです。

今日10分でできること

  1. いつものプロンプトを二つの段に分ける。最近AIに渡した画像の指示を開き、画風・色・文字の有無を上の段へ、描くもの・人の有無・描いてはいけないものを下の段へ書き分けます。人や年齢の言葉が上の段に残っていたら、下の段へ移します。
  2. AIにこう頼んで、上の段を点検させる。Gemini か ChatGPT に「次の画像の指示を、全部の絵に効く部分と、絵ごとに変わるべき部分に分けてください。全部に効く部分に、場面で変わるはずの言葉(人・年齢・物の有無など)が入っていたら挙げてください」と書き、続けて自分の指示を貼ります。
  3. 作った絵をAIに見せて、表と照らさせる。Gemini や Claude に絵を渡し、「それぞれを下の表と照らして、合わない所だけを挙げてください。表に書いていない人や物が写っていたら、それも挙げてください」と頼み、絵ごとの指示を表にして貼ります。
  4. Gemini で作った絵を、その場で直す。gemini.google.com を開き、左上のサイドバーから「ライブラリ」を開いて直したい絵を選び、「チャット」を押します。下の入力欄に「人を消して」のように直したい所を書いて送ります。

自分でできる所と、作りが要る所

プロンプトを段に分けることと、作った絵をAIに照らさせることは、ChatGPT や Gemini の画面だけでできます。

ここまで作ると、社長がするのは、並んだ絵から使うものを選ぶことだけになります。一枚ずつ見比べて作り直す手間がなくなります。

KIZUNA合同会社は、店の投稿やお知らせに使う画像を、型どおりにAIで作って照らし合わせるところまでを、仕組みにして作っています。ご提案例のページに、予約・ホームページ・ブログをまとめた例と、費用の目安があります。ご相談では、今の画像の作り方と載せている先を伺って、できること・かかる金額を書面でお返しします。ここまでは無料です。お電話(050-3718-7765)でも受けています。

質問と答え

AIで作った画像をGoogleビジネスプロフィールに載せてもいいですか?

Google のヘルプは、大幅な加工や過度のフィルタや AI の使用は避けるよう書いています。雰囲気をありのままに伝える画像を選ぶよう求めているので、店内や商品は実際の写真を使うほうが安心です。

AI画像生成のプロンプトのコツは?

画風や色のように全部の絵に効く部分と、絵ごとに何を描き何を描かないかの部分を分けて書くことです。人の有無や年齢のように場面で変わることは、絵ごとの部分に書きます。

AI画像生成で、指示していない人や物が出てくるのはなぜですか?

全部の絵に効く部分に、特定の場面のための言葉が混ざっていることがあります。AIはそれをどの絵にも当てはめる決まりとして読みます。人のいない絵には「人は描かない」と、その絵の行に書きます。

Gemini で作った画像は、あとから直せますか?

直せます。ライブラリから画像を選んで「チャット」を押し、下の入力欄に直したい所を書いて送ります。

AIで作った画像を店の広告に使うとき、気をつけることは?

景品表示法は、実際のものよりも著しく優良であると一般消費者に示す表示を禁じています。料理や店内が実際より立派に見える絵は避け、出す前に実際の写真と見比べます。

参照した資料